床ずれが治りました!

利用者様とのかかわり方

本日は、ハートテラス名和に昨年ご入居頂いた方についての取り組みをご紹介致します。

平成18年に脳出血を患われ、その後再発がありながらも、ご家族様の熱心な介護を受けてご自宅で生活されておられましたが、在宅介護の継続が困難な事から令和3年秋に老健に入所されました。入所後、右下肢の膝裏に褥瘡(床ずれ)が発生し、ご縁あって令和4年11月25日に老健を退所されハートテラスにご入居頂きました。

私たちスタッフは、まずご入居頂く前にしっかりと情報を収集し、ケアマネジャーさんと情報を共有、必要な福祉用具の確認なども行なってお受け入れ致します。

褥瘡に関しては、ご入居後に主治医と情報交換、共有を行い褥瘡の処置方法について話し合いました。看護師は、医師の指示により毎日処置を行い、DESIGN-Rを用いて毎週評価を行います。ご入居頂いた当初は、DESIGN-R 14点でした。1カ月後も14点、2カ月後11点、3カ月後5点、4カ月後4点、5カ月後0点となり、褥瘡は約5カ月を経て治癒する事が出来ました。

その5カ月の間、私たちスタッフは毎日が学びの日々でした。看護師間では、褥瘡の状態を観察しながら状態に見合った外用薬や処置方法を検討し、主治医との連携を図りました。またもともと糖尿病もあるため全身状態を確認、摂取エネルギーUPのタイミングを見計らいながら、1日300キロカロリーUPする事が出来ました。介護士は、看護師とともに情報交換、共有を行い有効的な除圧方法等、ケアさせて頂くスタッフ全員で統一した関わりを実践しました。褥瘡の状態によりスタッフ間で一喜一憂しながら、目標に向かってスタッフ全員で取り組むことが褥瘡治癒の過程にはとても大切な事であると学ばせて頂きました。

現在右下肢の膝裏は、色素沈着しており褥瘡の跡が残っている状態です。保湿剤を毎日塗布し、新たな褥瘡が発生しない様、毎日看護師、介護士がご家族様の想いを胸にお世話させて頂いています。

「何かお困りの事はありませんか?」「お身体の痛いところはありませんか?」という問いに、しっかりと首を横に振ってお返事下さるU様、お写真の撮影に快く応じて下さり、胸元のお花について伺うと、「母の日にもらったの♡娘から♡」と嬉しそうに教えて下さいました。これからもどうぞ宜しくお願い致します。