本日は、1月にブログでご紹介させて頂いた方のその後の経過をお伝えさせて頂きます。
入院中に皮下輸液でのお看取り方向となり、ご家族様は様々な葛藤がある中でハートテラスに戻られ、もうすぐ半年が経とうとしています。
私たちスタッフはご家族様の想いを胸に、日々起こる状態の変化に細心の注意を払いながら毎日ケアさせて頂いております。
胃ろうからの栄養注入は順調にいけておりましたが、3月末に嘔吐した事をきっかけとして呼吸状態の悪化、採血では炎症反応の上昇が見られ、主治医指示のもと栄養を中止して末梢点滴を開始、抗生剤点滴を施行、在宅酸素投与も開始しました。同時に循環動態の悪化が顕著となり、全身のむくみもみられ徐脈傾向となりました。排尿困難な状況もあり、日々変化する全身状態をスタッフ間で情報共有し、都度医師に相談して様々なお薬の調整をして頂きました。
その後、徐々に安定され4月上旬には在宅酸素もOFFとなり、胃ろうからの栄養も少しずつ再開する事ができました。以前と同じく、少しずつ末梢点滴の補液量を調整し、現在は完全に胃ろうからの栄養のみとなっています。
私たちスタッフは、毎日24時間365日、ご家族様の想いを胸に、家族の目線でご入居者様と接する事を心がけています。看護師のすべき事は家族の代わりとなって毎日変化するご状態を把握し、必要な情報を正しく医師へ報告、指示に従って必要な対処を行います。早期対応のためには医師との連携が密でなければなりません。介護士は、ご状態に合わせた身の回りのお世話をさせて頂くために、看護師との連携が密でなければなりません。スムーズな連携こそが、ご入居者様の快適で満足な暮らしを支えられるのだと思います。
医師、看護師、介護士の連携だけではなく、ケアマネージャーや薬剤師との連携も暮らしをサポートするために必要です。私たちの連携がスムーズでなければ、満足して頂けるケアには繋がらないと改めて感じています。
日々、ハートテラスを支えて下さる方々に感謝し、これからもスタッフ一同、ご入居頂く皆様に温かい愛情でケアさせて頂きます。
S様、これからもどうぞよろしくお願い致します。