ハートテラスで働くスタッフは、看護師、介護士ともに入職時に研修を受けます。看護師のほとんどが病院で勤めた経験のあるスタッフであり、施設で勤める事が初めてのスタッフも多いです。そして、介護士は様々な施設で経験を積んだスタッフ、介護士として初めてハートテラスで働くスタッフもいます。経験、未経験問わず、入職時には必ず研修を実施し、住宅型有料老人ホーム ハートテラスで働く心構えを再確認します。
その研修の中では、病院のように治療が絶対の生活ではなく、何より『その人らしい暮らしを支えること』が重要であり、どんな選択をするかは、ご入居頂く方やご家族様に決定権があること、あくまでも私たちスタッフはサポート役であり、主導権を握らずまた誘導もしてはならないこと、いつでも寄り添い、一緒に考え、ご入居頂く皆様、そのご家族様の力になれる存在を目指すことを伝え、スタッフ一同、その気持ちを持って日々皆様のお世話をさせて頂いています。
ご入居頂いてもうすぐ1年になるご入居者様が、ある日、飲酒をご希望されました。その方は、嚥下障害があり普段から水分にはトロミをつけて召し上がられています。また、認知症もあり気分の変動もあるため、日々スタッフは対応を工夫しながらスタッフ間の情報を共有して関わっています。お酒は今までの暮らしの中でとても楽しみにしていた事をご家族様からお聞きし、どの様にすべきか具体的な方法をスタッフ間で話し合い、現在毎週土曜日の夕食時にトロミをつけて提供させて頂いています。
お酒について伺うと、「うん、のんでるよ。毎週土曜日と、あとはのみたい時にもう1回くらいのんでるかなぁ〜。楽しみだ。」と表情柔らかに仰られました。また、「ヒゲも剃ってないし、頭もこんなんだけどいい？」と笑顔でお写真の撮影に応じて下さいました♡
今まで暮らしておられたご自宅とは、数々の違いがあれど、少しでも日々の暮らしに満足頂ける様、今後もご家族様との情報交換を重ね、スタッフ間で話し合いながらすすめて参ります。
